お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

原油価格の下落はアメリカ政府の陰謀だと思う。この下落はどこかの国が財政破綻するまで続くのかも。

何か大きな出来事があると、どこからともなく陰謀説が湧いて出てきます。

 

テロや戦争や大災害の後で「アメリカ政府とかユダヤとかロスチャイルドとかフリーメーソンとかが実は後ろで操っていた」ってことを言う人は少なからずいますよね。基本的に僕はそういう説に対して懐疑的です。

 

matome.naver.jp

 

matome.naver.jp

 

ただ、それらを全否定するわけではありません。たしかに世の中にはかなり力をもった人やグループがいて、彼らがなにかしろの場面でその力を行使している事はあるんだと思います。

 

世界とは、全くの無知な人が無意識に考えがちな綺麗なところではないでしょうけど、陰謀説好きな人が語るほど全てがコントロールされているわけではないっていうのが本当のところなんではないでしょうか。どこに正解があるのかは誰にもわかりませんけどね。

 

ところで、僕は最近の原油価格の下落はアメリカ政府の陰謀だと思ってます。2016年1月21日現在、WTIは1バレル30ドルを下回ったまま更に下落してます。この価格では、ほとんどの生産者は損している状態なのではないでしょうか。

f:id:ip-a:20160121182503p:plain

(参考:楽天証券

 

たまに原油価格の下落が中国経済の軟化によるものと言っている記事をみかけますが、それはあったとしてもとてもちいいさなインパクトです。いくら中国が大きくてもちょっと減速したくらいで、ここまで原油を下げることにはならないでしょう。原因は需要ではなくあきらかに供給側にあります。アメリカのシェールオイルです。

 

diamond.jp

 

なぜ、採算割れを起こしているであろう水準でもアメリカは原油生産を止めないのでしょうか。なぜ、このタイミングで下落圧力が上がるであろう原油輸出解禁に踏み切ったのでしょうか。なぜ、このタイミングでイランと和解したりするのでしょうか。

 

jp.reuters.com

 

www.nikkei.com

 

markethack.net

 

アメリカが世界最大の原油産出国として君臨し、エネルギー政策で圧倒的なパワーを持つためでしょう。いままで価格調整機能を牛耳っていたOPECや豊富な資源を使ってエネルギー外交でパワーをつけたロシアをぶっ潰すためです。

 

大げさだと思う人もいるでしょうけど、それは日本的な生ぬるい考えをもっているからだと僕は思います。軽武装で食料やエネルギーを完全に外国に頼っていても危機意識を持たない日本は異常な国です。アメリカにへこへこするしかありません。

 

ところで、なぜ日本はアメリカと戦争しなければならなかったのでしょうか。それはアメリカに原油の輸出を止められたからです。

ABCD包囲網 - Wikipedia

 

なぜアメリカは北朝鮮の核ミサイルは黙認して、イランやイラクには積極的に政治介入したのでしょうか。それも国際法を破ってまでも、です。それはそこに油田があったからです。あまり意識をする人は少なかもしれませんが、エネルギーとは国家を動かす、とてつもなく重要なものなのです。