AIIBで中国のプレゼンスは益々大きくなり、日米はますます小さくなる。
アメリカ「これからもアジアの開発資金提供する国際機関はADB(アジア開発銀行)だよな。俺の子分の日本に仕切らせようぜ。」
日本「うん。出資額は僕が一番だし、総裁は毎回僕の国から出させてね。二番目に出資額が大きいアメリカと一緒に頑張るよ。」
イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・カナダ「まあ、いいんじゃない。」
中国「俺、金あるし、結構な額を出資するから、協力させてよ。」
アメリカ「でも、さあ。その前に金融の自由化とか進めろよ。」
日本「うん。僕もそう思う。」
アメリカ「金もってんのはいいんだけど、お前が口出すようになるとさあ、ろくなことになんないからなあ。」
日本「うん。僕もそう思う。」
中国「なんだよ。んじゃ、いいよ。別の国際機関つくるし。」
アメリカ「はは。勝手にすれば。先進国は誰も相手にしないだろうから、どうせ大した組織になんてなれないよ。」
日本「そーだ、そーだ。やーい。」
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中国「AIIB(アジアインフラ投資銀行)つくるよー。俺、めっちゃ金出すよ。他に出資する人は?先進国の人、手を挙げてよ。副総裁のポストは出すからさ。」
イギリス「あ、おれ出資するよ。」
アメリカ、日本「え??」
ドイツ・フランス・イタリア「じゃあ、俺たちも。」
アメリカ「ちょっと待てよ・・お前ら・・」
イギリス・ドイツ・フランス・イタリア「中国も巨額な金をだして、影響力もちそうだから、無視できないよ。ごめんね。組織の中からちゃんと牽制していくからさ。」
アメリカ「ちょ、まじでむかつくんだけど。ADBだけでいいだろが。まさか、お前らは大丈夫だよな?」
日本、カナダ「うーん。。まあね。。」
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ざっと、こんな感じなんだろうと思う。中国は世界第二の経済大国でいまなお7%以上の成長率で大きくなっている。当然ながら世界に大きな影響を与えるほど巨額な資金がある。
パワーがあるのに行使させない、というのは、いくらなんでも無理だ。イギリスのような金融立国が、このような機会を無視することはなかなか難しいだろう。他の欧州の国も、中国とは強い経済的なつながりをもっている。「G7」というお友達グループも金のパワーに勝るほどの結束力はもっていないのだ。
中国はこれからもどんどんお金をもち、軍備を強化し、発言力を活かし、政治経済に大きな影響力を与えていくだろう。アメリカや日本、他の先進国は、相対的に力がなくなっていく。結局は経済、つまりはカネなのだ。国益を守るには何より強い経済を作らなければならない。