お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

お金を増やすには二つの方法しかない。労働をするか、リスクをとるか。

世の中でお金を稼ぐには何通りもの方法がありますが、本質的には①労働するか②リスクととるかの2種類にわけられます。

 

1. 労働をする

労働市場の商品として自分の労働を売り込むことにより、お金を稼ぐことができます。日雇い労働者も、サラリーマンも、プロ野球選手も、基本的には、この方法により給料をもらっています。しかし、単に汗水たらして働けばいいかというと、そうではありません。たとえば、時間をかけて自分の家の庭に穴を掘ったところで、1円も稼ぐことはできません。逆に、会社に行ってぼーっと座っているという仕事でお金を稼げるサラリーマンもいます。そこにちゃんと「労働市場」があるか、つまり、お金の出し手がいるかどうかというのが重要です。

面白いところは、労働によって得られる対価は、必ずしも経済的な付加価値の高さには比例しないということですね。労働の対価というのは、単に、その労働にお金を払う人がいるかという事につきます。大企業になると、一人の労働者の給料なんて、総コストのうちのごくわずかな部分に過ぎませんから、意味のない仕事にでも給料を払うこともありますよね。プロ野球の選手も、必ずしも成績だけでは年俸がきまるわけではないですし、成績と集客効果の因果関係なんてほんとのことろ、よくわかっていないはずです。

労働により大金を稼ぐには、ゲームに勝つということが重要です。たとえば、医者になるには、医学部にうかるという受験ゲームに勝つ必要がありますし、サラリーマンだったら出世ゲームに勝つ必要があります。スポーツ選手はほとんど直接的にゲームに勝つことが重要になりますよね。

それがどんなルールで、どんな報酬体系のゲームかは、その労働市場によって決められます。サラリーマンなら高学歴で、上司に気に入られて、数字を残し、コネをつかむ、ということでゲームに勝ちます。お笑い芸人だったら、お客さんを笑し、共演者やスタッフに気に入られることによってゲームに勝ちますよね。報酬体系も労働の種類によって全く違います。サラリーマンの報酬体系は比較的安定しているのに対し、テレビタレントやスポーツ選手や芸術家は不安定です。

自分がどのゲームに向いているかを考えて、プレーする労働市場を選びましょう。たまに、多額の報酬をもらっている野球選手やテレビタレントを妬むサラリーマンなんかがいたりしますが、だったらそこでプレーすればいいだけの話です。労働市場のあるべき論なんて議論したところで時間の無駄ですからね。

 

2. リスクをとる

リスクとは、金銭的なリスクと、その他のリスク、とに分けられます。

ギャンブラーや株の投資家などは金銭的なリスクをとります。お金を失うリスクをおかして、お金を得ます(成功すればですが)。リスクによってお金をえるには、そのような市場が必要です。ギャンブラーにとってのそれは、賭博場や競馬場であり、投資家の場合には金融市場であったりします。これらが成り立つのは、反対のリスクをとってお金を稼ぎたい人がいるからです。たとえば、ドル円が上がると思っている人がリスクを取るたためには、ドル円が下がると思っている人でリスクを取りたい人とであう必要があります。それゆえリスクテイクというのは基本的にゼロサムゲームです。

その他のリスクは何かというと法的リスクなどです。たとえば、銀行強盗はその他のリスクをとってお金を稼ぐ方法の一つです。誰かがその労働にお金を払っているのではなく、かといって金銭的なリスクをとっているわけではありません。失敗をすれば刑罰をうけるというリスクをとることによって、お金をえようとしていますよね。

リスクをとってお金を稼ぐには、リスクとリターンについてよく知ることが重要になってきます。それにより最小のコストでリターンを得られる可能性がたかくなるからです。

 

どうやってお金をかせぐか

やりがいとか正義感とかというのは一旦おいといて、お金を稼ぐということだけを考えます。

まず未来を予想できるような人がいれば、金銭的なリスクをとってお金を稼ぐのが一番です。ほとんど全く働かなくてもお金を稼げます。あるいはすでに大金のある人も彼らにとってはごくわずかな金銭的なリスクをとるだけで、十分な収入をえられることになります。

一方で、自分に成り上がれそうな労働市場が存在していなくて、金銭的なリスクをとるだけの元手がないということであれば、金銭以外のリスクを取らざるをえなくなります。別に勧めているわけではありませんが、残念ながらそれが今の世の中なのです。(ですので、世の中を平和に保つためには健全な労働市場が必要だと僕は考えます。)

繰り返しになりますが、お金を稼ぐには労働するかリスクを取るしかありません。自分にとって得意なゲームを労働市場やリスク市場をみつけてプレーすることにより、お金を稼ぎを増やすことが可能になっていくのです。