お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

世界中の株が暴落、為替はドル安へ。円安時代の終わりと新たな危機の始まりか?

恐ろしいことになりました。。今、ドル円は112円70銭ほどで推移してます。マイナス金利の黒田バズーカで121円を超えてから、2週間もしないうちに8円以上円高になりました。えらいことです。。

 

僕は年初から円高を予想していました。が、当然こんなことになるとは思ってもいませんでした。まさに想定外です。

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ドルが売られている原因はFRB議長のイエレン議長が議会証言で利上げペースの減速を示唆したからです。これをきっかけに、あらゆる通貨に対してドルが売られています。

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まあ、それはさすがに仕方ないでしょう。いかんせん、マーケットにはいいニュースがありません。一番こわいのは、欧州の金融機関が信用危機になることです。ドイツ銀行クラスの大手銀行が万が一破綻なんかしたら、世界金融危機は避けられないと思います。

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中国経済の減速は、たしかに大きなインパクトではるものの、アメリカ経済をゆるがすほどのものではありません。まず、アメリカはGDPに対する輸出率は数パーセントしかなく、中国向けはその一部にすぎないからです。また、中国の銀行は先進国の金融機関と違いグローバルマーケットで大規模な取引をしていません。したがって、中国の金融危機が世界中に波及するとは考えられないからです。

 

それに比べると欧州の金融危機は洒落になりません。アメリカにも日本にも当然波及するでしょう。おそろしや。。

 

マイナス金利の政策で株が売られたという分析をしている人もいるようですが、僕はその議論には懐疑的です。たしかに、銀行の収益を圧迫するので引き締め効果になる、というのはストーリとしては正しそうですが、それだけでこんなインパクトにはならないと思います。

ip-a.hatenablog.com

 

また、マイナス金利の本当の効果はまだ現れていません。金融市場は先回りして、いろんなものを織り込もうとするから、早とちりして間違った方向に行くことが多々ありあます。たとえば、ある会社がすばらしい商品を発売したというニュースがあると、それがちゃんと売れて利益が出ているかどうかが分かる前に、株は先取りして高くなりますよね。

マイナス金利によるあらゆる変化に、実際の現金保有者がどうリアクションするかは、まだわかりません。

 

それはそれとして、今後の市場はどうなるのでしょうか。いくつかシナリオを考えてみました。

 

1. しばらくボラティリティは高まるけど、結局恐れているような危機は起こりそうもなく、そのうち悪くない経済指標とかがでてきて、リスク資産は買い戻される。

 

2. 当局がなんらかの市場介入し、マーケットは落ち着きを取り戻す(とくに日本は夏に参議院選挙があるので、このまま放置するわけには行かない。日銀はバズーカやったから次は政府?為替介入?)。

 

3. 欧州の金融機関の信用リスクが高まり、中国経済のバブル崩壊や原油産出国のリスクとあいまって、あらたな金融危機へ突入する。

 

3のシナリオは嫌ですね。そうなったらまた長い円高時代に突入してしまうかもしれません。。

 

(免責事項:この記事は投資の奨励や情報提供を目的としていません。したがって、情報の正確性は全く保証しませんので、この記事を参考にした投資に関するいかなる損失も責任は負いかねます。投資はあくまで自己責任でお願いいたします。)