お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

2016年の米株は上昇と予想します。

2015年は上昇を予想して外しましたが、今回も懲りずに上昇を予想します。長期的にはとてもポジティブです。いくつかポイントをあげます。

 

まず、雇用情勢はとても堅調に推移しています。そもそも、これがダメなら利上げなんてしませんよね。イエレン議長はとてもハト派なので、これからもかなり色々な数字に気配りしながら慎重に利上げをしてくものと思いまれます。ちまたでは年に2~4回くらいのペースになるだろうと言われていますが、まさにこれは数字を見ながら臨機応変に対応してくれるものと期待してます。賃金上昇率はいまいちですが、過去のデータからは失業率が5%をしたまわると、急速に上がっていくとのことです。これで、GDPの7割の占める個人消費が拡大していくことが期待できます。

 

また、住宅市場の回復がこれからやってくるだろうという期待ができます。最悪期に比べて住宅着工件数やケースシラー等の数字はだいぶ回復してきましたが、過去の平均と比較するとまだまだです。今の水準からもかなりの上昇が見込めるのではと思っています。住宅投資は個人消費への波及効果が大きいので、とても大きなインパクトになるのではないかと思っています。ただ、2006年の住宅バブルの水準までは期待してません。その影響で審査の厳格化されたのが、たぶん住宅投資が遅れている理由なんじゃないかと思います。

 

さらに、アメリカら生産人口の上昇が見込まれます。日本も中国も生産人口は減少していますが、アメリカはちがいます。やっぱり悪い点もいろいろあると思いますが、移民や多様性をどんどん受け入れる姿勢は経済を活性化させますし、それを生かし成長させるだけの教育やビジネスインフラが十分そろってますよね。

 

このようなポジティブな要素が現状の株価に反映されているかというとそうではないと思うのです。ですので、今年も(あまり過度な期待はしないけど)米株はロングで行こうと思うます。

 

もちろん、懸念点もあります。まず利上げです。これは上述したとおり心配していません。景気の上昇が見込まれるからこそ、利上げをしているわけですし、なにか数字が悪くなった時にFedが無理して金利を上げるようなことは考えづらいです。過去のデータをみても利上げ後の米株は多くのケースで堅調でした(利上げ直後のボラティリティは上昇しますけどね)。

 

原油価格の下落を気にする人もいますが、基本的に原油価格が下がれば消費に好影響です。アメリカは車社会なので、ガソリンの価格が下がるのは減税みたいなものですから。もちろん、資源関連の企業の業績は悪化すると思います。でも、そのマイナスの影響と消費に関するプラスの影響は、後者のほうが圧倒的におおきく、差し引き大幅なプラスとなるとおもいます。

 

ただ、ハイイールド債が金融市場に悪い影響をあたえるかもしれません。ハイイールド債の発光体はほとんど資源関連の企業なので、この市場がえらいことになる影響はちょっとわかりません。サブプライムのような事が起きないとも限りませんから。ただ、それをCDSのようなデリバティブにして大手金融機関が間接的にものすごいポジションをもっているような事はないので、リーマンショックのようなことは予想しづらいです。

 

また、新興国などに大きなビジネスをしている多国籍企業は、ドル高やその国の景気の悪化によって影響を受ける可能性はありますね。個別企業に投資する場合は注意したほうがいいかもしれません。

 

ということで、僕は押し目があったら買い、というスタンスを継続していこうと思います。

 

(免責事項:この記事は投資の奨励や情報提供を目的としていません。したがって、情報の正確性は全く保証しませんので、この記事を参考にした投資に関するいかなる損失も責任は負いかねます。投資はあくまで自己責任でお願いいたします。)