お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

マイナンバー制度で損する可能性のがあるのは、知られたくない収入がある人とお金持ちな人

マイナンバー制度がいよいよ2015年10月から配布され、2016年1月に始まります。これにより、国民全員に12桁の番号が振られ、国や地方自治体、勤務先や金融機関等がもつ個人情報が割り振らてた一つの番号によって紐付けられることになります。

これによって色んな便利なことがあります。たとえば、税金なり社会保障の手続きが一元化できます。たとえば引っ越したら、住民票なりなんなりで全て別々の手続きが必要でしたが、今後はひとつのところで変更すれば他は自動的に変更されるようになるかもしれません。税金の申告等も源泉徴収複数の金融機関の情報を一元化できれば簡素化される事も可能だと思います。

ただ、これによって損をする人もいます。それは知られたくない収入がある人とお金待ちです。アフィリエイトなどのネット系で稼いでいる人は、勤務先の副業規定に抵触するので知られたくないと思いますが、金融機関の収入や税金の情報等がそのまま勤務先に漏れる可能性があると思います。また、キャバクラなどのナイト系の仕事をしている人はマイナンバーによって勤続歴が永遠に保存されるかもしれないのでちょっと怖いですよね。また、副業をこっそりやっている人は、確定申告をする必要があるのにしていない人も多いと思います。今後はすぐに申告漏れを指摘されるようになるかもしれません。

知られたくない収入がなかったとしても、お金持ちは今後負担が大きくなる可能性があります。たとえば、資産課税をやりやすくなりますよね。ご存知のとおり日本の財政事情は先進国で最悪です。今後、人口が減っていくのに借金が増え続けるというのはいくらなんでも無理です。そのためには、取りやすいところか取ることになるでしょう。お金持ちから税金をがっつりとるというのは、政策として不人気にあまりなりにくいので、わりとサクっとやられるかもしれません。また、資産課税みたいな露骨なことはすぐにしないにしても、一定の資産がある人には年金を減額するとか、健康保険の負担割合がかわるとかということも可能になりますね。

ということで、対応が必要な人はマイナンバーが始まる前に動きはじめたほうがいいかもしれません。政府がすぐにアクションをおこすかわかりませんし、それに対して何をすれば正解かはわかりません。少なくとも、今までどおりにしてたら、今までどおりの安全が確保されるとは限らなくなる人が少なからずいるというのは確かだと思います。