「ピケティ」実践講座？r型人間とg型人間？本人が知ったら驚くだろうな。。
最近はやりのピケティですが、彼の名前や本のタイトルだけが知れ渡っているだけで、中身についてはほとんど理解されていないようですね。こちらの雑誌のタイトルを見て驚きました。”世界初！ お金に困らない 「ピケティ」実践講座”だそうです。。
PRESIDENT 2015年3.16号 | 書籍&雑誌 | PRESIDENT STORE
ピケティが著書のなかで示したことはわりとシンプルです。経済成長率(g)よりも資本成長率(r)が歴史的に継続して高かったがゆえに格差が広がったということです。実体経済の成長よりも資本の成長が大きいといくことは、資本をもつものは益々それを増やすのに対し、資本を持たない者がその割を食い、経済成長の恩恵を十分にうけることができない、ということになります。
ピケティはこのままでは格差が広がってしまうと懸念して、資本税を徴収することを提案しています。先進国の格差が大きく広った現代において（ウォールストリートを占拠せよ！というスローガンは記憶に新しいですね）、とても話題な本となりました。
ところが、この雑誌はお金に困らなくなるためにピケティを実践すると言ってます。。え？逆ですよ。。ピケティを実践するというのは、お金持ちから税金を取り上げることですよ。それを言うなら、「ピケティ理論を逆手に取ろう！リスクを取り、資本を持って搾取する側にまわろう！」ですよね。それならそれで筋は通ってますし、否定はしませんけどね。
