お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

最近の金融市場の動きは、結局のところ、QE終了の影響しているのかもしれない。

最近、金融市場の動きが激しい。このまえカナダがゲリラ利下げしたかと思えば、今日もオーストラリアがゲリラ利下げを発表した。スイスの無制限介入の中止も記憶に新しい。世界中の国債金利の急激に低下しているし、原油をはじめとしたコモディティーも下落している。その一方で、最近まで値を下げていた金はこのところ底打ちをしているように見える。

結局のところ、アメリカがQEをやめたというのが大きな原因なんだと思う。FRBアメリカ国債を買わなくなって、他の投資家が買うようになった。その投資家は国債を買う代わりにそれまで買っていた資産を買わなくなるから、需給が緩んだり、資金が引き上げられたりする。コモディティーの市場はアメリカ国債のマーケットに比べれば、むちゃくちゃ小さいのでその影響が大きかったのだろう。

ヨーロッパがデフレ懸念と通貨安を狙ってQEを開始したのは、ヨーロッパ固有の問題もさることながら、FRBQE終了によって、それにかわるマネーの供給が世界で必要とされていたからなのかも知れない。

いずれにせよ、このようなマネーの動きに注視していかなくてはならない。僕が恐れているのは、世界的な国債バブルだ。いくらなんでも、今の水準の金利は、相当程度・相当期間のディスインフレを想定していなければ正当化できない水準だ。オーバーシュートだとしたら、その巻き返しは恐ろしい。このところ日本の債券市場も値動きが激しいのは気になるところだ。