お金のお話

日常生活ではタブーになりがちなお金の話を、堂々とむしろ積極的に語るブログです。

結婚は愛かお金か

Yahoo!ニュースか何かでみたのですが、テレビ番組で「結婚は愛かお金か?」というテーマで議論がされていたそうです。そのテレビは見ていませんが、率直に言ってテーマの設定があまりにも無理があります。結婚における愛とお金は、単純に二者択一で優劣を答えら得られるほど簡単な構造ではありません。

 

たとえば、「お金持ちしか愛せない」という人がいたとしたら、どうでしょうか?その人は単純にその問いに答えることはできませんね。こういう事をいうと、「お金持ちしか愛せない」人の道徳概念を問題視して論点をすり替える人がいますが、現実的にそういう人がいるわけですから、それを無視するわけにはいきません。そもそも、教科書的な道徳概念を基準にして議論するというのは、単なる時間の無駄でしかありません。テーマ自体にも、お金で結婚を決めるのは悪、という決めつけがあるように思えてしまいます。

そして、ほとんどの女性が、実は、「お金持ちしか愛せない」人なんですよね。面白いことに。たとえば、好きな人がいます。結婚したいと考えてます。ところが、その人に一億円の借金があり、その返済が絶望的だとします。結婚の判断は揺るがないですか?ゆるぎますよね、普通なら。それは極端な例だとしても、女性としては少なくとも、ある程度満足できる経済力はほしいですよね。でも、それはすなわち「お金持ちしか愛せない」ということなんです。

でも、みんな教科書的な道徳概念から、自分は「お金持ちしか愛せない」人ではないといいたいんですね。そのためにお金持ちという定義を極端に狭くするんです。そうすることによって、自分の気持ちに対して正直であると同時に、教科書的な道徳概念から言っても自分は正しい言えるようになるんです。女性が相手に求める年収の統計をとると600万円がトップになるそうですが、年収600万円がどれほどの金持ちかを冷静に統計をとってみればわかります。

結局のところ、ほとんどすべての女性には、相手に求める最低限の「お金持ち」であり、そのうえでその関係を継続できうるほどに相手を愛せる人とのみ結婚できるということなんです。単純な二者択一ではこたえられるテーマではないのです。不毛な道徳概念を持ち込んで不毛な議論をしても時間の無駄です。道徳概念は時代によって簡単にかわります。それにそっていながら不幸な目にあっている人もいれば、それにしたがわずに幸福であり続けるひともいます。望むと望まざるとにかかわず、それが現実なのです。